10年ぐらい前に比べて、投資という言葉を聞く頻度が少しづつ増えてきています。
とはいえ、まだ周りにやっている人は少ないし、自分には関係のないものだ、お金に余裕がある人や、安易に儲けたい人がやることだと思っている人も多いと思います。
他にも、貯金が減るのは嫌だから、それなら毎月しっかり積み立て貯金をした方が安全だし健全だ、と思っている人も多いかも。
その感覚はおおむね正しいと思います。でも一概にそうとも言えません。
この記事を読むことで、最低限の投資に関する基礎知識を学ぶことができます。
投資をするにしてもしないにしても、最低限の知識をまず知ってから投資をするしないの判断をしましょう。また詐欺に遭わないように最低限の知識は持っておきましょう。
投資の種類を知っておこう
まず、投資と言われるものには、何があるのかを知っておきましょう。
かなり大まかに分けると、最低限知っておくべき代表的な投資は、下記の5種類になります。
- 株式投資(上場企業の株の売買)
- 不動産投資(土地やマンションの売買)
- FX投資(外国の通貨の売買)
- 仮想通貨投資(ビットコインに代表される仮想通貨の売買)
- 金投資(貴金属である金の売買)
どの投資にも一長一短ありますが、基本的にローリスクのものはローリターン、ハイリスクのものはハイリターンになります。
今回は投資の王道である株式投資を軸にした解説です。
投資にはリスクがあることを知っておこう
投資はギャンブルなのか
投資にはいろんな種類があります。
ギャンブル性の高いもの、低いものがあり、上記のうちFXと仮想通貨は特に値動きが激しいので、ギャンブル性が高く、投資初心者にはおすすめしません。
筆者はFX100万損しました。詳しくは下記記事で↓
しかしその他の投資も、元本保証はないので資金が減るリスクはあります。特に不動産は、動く金額が大きいので失敗するとダメージは大きいです。
全ての投資にはリスクが伴うので、リスクがあるものがギャンブルとなるなら、投資は全てギャンブルです。
投資はそのリスクを理解し、許容できる人だけがやるべきです。
リスクのない投資は詐欺。ポンジスキームに気をつけよう。
投資を始めてみようとネットで検索したり、SNSで交流を広げたりすると、びっくりするぐらい美味しい話がごろごろしています。
その中でも、投資で元本保証を謳っていたり、利率が非常に高いことを謳っている場合は、まず詐欺だと疑ってください。
さまざまな方法で、投資初心者をだまそうとする手法の中で、最低限覚えておいてほしい1番有名なものがポンジスキームです。
ポンジスキームとは、ポンジさんという人が100年以上前に編み出した手法で、いまだに世界中で使われています。
どんな手法かというと、100万円投資してくれたら1年で30万円配当金を出します。といった年利30%ぐらいのあり得ない高配当案件で、投資を募るといったものになります。
一般的には年利5%で高配当と言われますので、相当な配当率です。
なぜ、そんなに有名な手法なのにいまだにだまされる人が多いのかというと、最初の数年は配当金を実際に支払うからです。
実際に支払うことで、どんどん出資者が増えていき、どんどん出資金が増えます。実際には運用していないことが多く、その出資金から配当金を出し、出資金が最高潮となったところで逃亡するというのが、よくあるパターンです。
投資詐欺の手口を知っておくことは、最低限の知識として必要です。
投資のメリットを知っておこう
労働より、資産運用の方が富は多く得られる
ピケティの法則のという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
「r>g」という不等式で表されますが、「r」は資本収益率のことで、「g」は経済成長率のことになります。
これを簡単に説明すると、労働で得られる富より、資産運用で得られる富の方が大きいということになります。
ということは、サラリーマンとして働く富の増え方より、株式等の資産に投資する方が増えるということです。
こういったことから、投資で運用することはただ労働するだけより、富を増やせる可能性があります。だから資産をたくさん持っている富裕層はさらに富を増やし、どんどん格差が広がっているのが現状です。
投資は貯金より利率が良い?
1974年に預金金利は、約4.3%でした。定期だと7.5%の金利という時代もありました。
投資をしていない人にはピンとこないかもしれませんが、上記の預金金利は、今の高配当株に値するぐらい利率が高いものになります。
だからこそ、今45歳ぐらいの人たちの親の年代では、貯金が絶対的価値を持つことは当然でした。貯金さえしておけばどんどんお金が増えていく時代だったのです。
しかし、今では預金金利は、約0.001%ぐらいしかありません。
時代は変化し、貯金ではお金は増えなくなりました。そうしたことがあって労働以外でお金を増やすのに、投資という選択肢が増えてきているのです。
貯金にも実はリスクがある
資金が減るのは嫌だから、貯金だけで良いという人の方が日本には多いとのことです。
しかし貯金が絶対的に損しないかというと、そういうわけではありません。
今、さまざまなものが値上げになっています。缶詰、電気代、ガス代…。こういったとき資産が貯金だけだと相対的に資金は減っていることになります。
物価が高くなると、例えば以前1000円で買えたものが、1200円出さないといけないということが起こり、全てがそんなことになれば約20%資金が減ることになります。
また、今起こっている円安も同様です。
「円」だけで資産を持っておくこともリスクなのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本日の内容をまとめると、投資において最低限知っておくべきことは、下記になります。
- 投資の代表的な5種類は知っておきましょう。
- 投資にはリスクがあることを知っておきましょう。リスクには元本保証がないリスクと、ポンジスキームに代表される詐欺のリスクがあります。
- 労働より、資産運用の方が富が早く増えるという法則があることを知っておきましょう。だから投資をするべきだという意見が多くなってきている。
- 昔と違い、貯金でお金が増える時代ではなくなったことを知っておきましょう。それに代わるものとして投資が選択肢として、存在意義が高まってきています。
- 貯金にもリスクがあることを知っておきましょう。昔のように、持っているだけで増えた時代ではなくなり、物価高が進む世界では貯金にはリスクがあります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回の記事にある最低限の知識を知った上で、投資をする、しないの判断をすることは大切です。
あなたの判断基準のお役に立てれば幸いです。
↓もっと詳しく知りたいという方には、こちらの本がおすすめです。さまざまなお金に関する本を読んできましたが、1番わかりやすいです。
またお金に関する知識を投資だけではなくて、全体的に網羅しているので、ずっと手元においておく本として非常に価値が高いです。
筆者は、少しでもお金に興味を持った人や、投資を始めたいという人に勧めるだけじゃなくて、購入してプレゼントしているぐらいです。
是非、読んでみてください。
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