フリッツハンセン製エッグチェアの座り心地は?10年以上使用したレビュー公開!

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デザイン家具の中でも1番と言ってもいいぐらいに有名な椅子「エッグチェア」

家具に詳しい人なら、誰もが一度はあこがれたことがある椅子。

またその名前は知らなくとも、家具屋さんやテレビ等で見たことはあるという人も多いと思います。

コロナの影響もあって、仕事でもプライベートでも自宅で過ごす時間が増え、どうせ家にいるならいい家具に囲まれたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、10年以上前に思いきってエッグチェアを購入した筆者が長年使用してきたエッグチェアについての座り心地や、実用性について解説します。

筆者が購入したときには、ネットで調べてもなかなかエッグチェアの感想が出てこず、かといって周りに使っている人もいなかったため、購入にかなり勇気が必要でした。

店舗に実物があっても短時間なら座れますが、長時間の座り心地等がわかりません。

この記事を読むことで、エッグチェアはどんな座り心地なのか?価格と価値が見合っているのかが分かります。

もし購入を迷われている方がいるなら、少しでも購入可否の判断に役立てればと思います。

先に結論からお伝えすると、価格以上の満足度でした。
ぜひ、みなさまにお伝えしたい椅子です。

そもそもエッグチェアとは?

1958年にアルネ・ヤコブセンがデンマークにあるSASロイヤルホテルのためにデザインした椅子になります。

発表されてから60年以上経った今でも販売され続けている名作椅子です。

側面から見たシルエットが卵のように見えることからエッグチェアと呼ばれるようになりました。

エッグチェアの正規品はフリッツ・ハンセン製のみ

https://www.fritzhansen.com/ja/

エッグチェアは1958年の発売当時から、フリッツ・ハンセン社が製造しており、当時世界で初めて硬質発砲ウレタンで作られた椅子となります。

ヤコブセンの独創的なデザインは、フリッツ・ハンセン社の開発力と技術力がなければ実現不可能であったと言われています。

今でもこの曲線の多いフォルムのため、マシンメイドではなくハンドメイドです。特にレザー製は特殊な針を使って縫うため熟練の技術がないとできないそうです。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

アルネ・ヤコブセンのエッグチェア: モノオモイ
アルネ・ヤコブセンがSASロイヤルホテルを建てたときにデザインしたエッグチェア。高すぎてとても買えない憧れの椅子。そんなEGGのSEWINGEVENTが5月4日梅田のイルムスで行われた。デンマークのフリッツ・ハンセン社から来た職人さんにEGGの張り込みを目の前で見せてもらえるというスペシャルなイベント。未完成のEGGを...
現在はフリッツ・ハンセン社のエッグチェアを探すのが困難なぐらい、さまざまなメーカーからエッグチェアが販売されています。これは家具のデザインには意匠権が存在しており、期限が切れると正規メーカー以外でも製造できるようになるからです。こういった商品をリプロダクト品とかジェネリック品と呼びます。

エッグチェアの座り心地はどうなのか?

10人いれば好みも10通りなので難しいのですが、最近の映画館の椅子より圧倒的に座り心地が良いです。

筆者は映画館で座っていると、2時間ずっと同じ体勢ではいられずちょこちょこ体勢を直して身体に負担がかからないようにしています。

しかし、家でエッグチェアに座って映画を見ていてもそんなことにはなりません。

座っていることを意識しないレベルです。

座り心地はやわらかい?硬い?

一般的なソファと比べると、身体を預けても沈み込むようなことはなくやや硬めの座り心地になります。

包み込まれるようにやわらかいソファが座りやすいソファだと思っている方も多いのですが、実は柔らかすぎると疲れます。

好みもありますが、これぐらいの硬さが椅子としてベストだと思います。

エッグチェアの座面の角度

座面は前方に向けてやや上がっているので、しっかりと腰掛けて背中を預けて使うタイプになります。

前のめりになって作業をするというよりは、ゆったりとくつろぐときに使いたいですね。

エッグチェアの肘掛け


肘掛けは外に広がっており、あまり実用的な位置ではありませんが、身長が180㎝ぐらいあると違ってくるかもしれません。

筆者はクッションを身体と肘掛けの間に挟み、背もたれに背中を預けながら、肘掛けにも寄りかかって体勢を崩しながら座っていることが多いです。

エッグチェアの素材

筆者のエッグはファブリック素材ですが、ファブリックだけでも17種類もあります。

これにカラーが何十種類も加わりレザーもあるので、根気よく探せば自分の好みの素材やカラーは見つけられるでしょう。

肌に触れる感触ですが、ファブリックの素材にもよりますが、冬はあたたかく、夏は空調が効いていれば快適です。

汗ばむぐらい暑い時はやや不快。

日本のアパレルブランド「ミナペルホネン」もコラボしており、ミナペルホネン生地のエッグチェアも存在します。

ミナペルホネンというブランドについてはこちらの記事で触れています。

長く着続けることのできる服ってどんな服?ミナペルホネンをおすすめする3つの理由
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エッグチェアの意外な機能(リクライニング)

エッグチェアは、実はリクライニング&ロッキング機能付。

上の画像にあるように、座面下にレバーがついており、このレバーを回すとロッキングチェアのように動かすことができるようになります。

一般的なロッキングチェアと違って、脚は動かずに揺れる感じで、レバーを回せば回すほど軽い力でロッキングできます。

そして好きな位置でまた逆にレバーを回すと固定でき、リクライニング機能としても活用できます。

モデルによっては付いていないものもあるので、購入時は要チェックです。

エッグチェアの価格

ここでは正規品のフリッツ・ハンセン社の価格を紹介します。(どんどん価格が上がってきています…)

  • ファブリック    :972,400円(税込)
  • ファブリック    :1,023,000円(税込)
  • ファブリック    :1,084,600円(税込)
  • エッセンシャルレザー:1,431,100円(税込)
  • オーラレザー    :1,817,200円(税込)
  • エンプレイスレザー :2,109,800円(税込)

他にもアニバーサリーモデルとか色々とありますが、主にファブリックで3プライス、レザーで3プライスぐらいです。

非常に高価なので特にレザーは手が出にくいですが、ユーズドだと少し下がります。

下記の中古エッグチェアは正規品です。Fritz HansenではなくFHの刻印であることからかなり年季の入ったヴィンテージだと思われます。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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正規品フリッツハンセンエッグチェアUSED

使用感はそれなりにあるのですが、クッション部分のみ張り替えするのもありですね。

エッグチェアにオットマンは必要なのか

オットマンは購入できる余裕があるなら、購入すべきです。

深く座ってくつろぐのに適しているので、オットマンがあると足が楽です。

筆者は購入する余裕がなかったので、別のオットマンで代用しています。

エッグチェアはテレワークに使えるのか

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コロナの終わりが見えなく、まだテレワークをやっている方もいらっしゃると思いますが、エッグチェアはあまりテレワーク向けではありません。

PC作業をするなら、背もたれに背をつけた状態でPCをおいても手が届き、かつ肘掛けに干渉しない形状の机が必要です。

適した机があればくつろぎながらPC作業に没頭できそうです。

一般家庭のリビングで実用性はあるのか

エッグチェアを一脚の椅子と考えると非常に大きいサイズです。

このサイズが一般家庭のリビングで邪魔にならないのか気になるところです。

筆者は現在8畳のリビングで使用していますが、部屋のすみで使うと大きさの割には意外と圧迫感はありません。

エッグチェアを10数年使ってみた感想

デザインは飽きないのか

筆者のエッグチェアは2005年製です。

ずいぶん長く使ってきましたが、最初の感動は薄れてきても、飽きることはありません。

だからこそ60年以上デザインを変えることなく、販売し続けられるのだと思います。

エッグチェアの耐久性はどうなのか

今のところ破れたり、使用の差し支えになるようなダメージは一切ありません。

またクッション性も損なわれることなく、まったくへたっていません。価格に応じた品質だと感じています。

ただ、肘掛けと座面を中心に色あせはだいぶ進んできました。

もし、破れてしまったら生地を張り替えしてまた新たなエッグチェアとして使いたいですね。

レザーに張り替えも魅力的ですが、上述したミナペルホネンの生地も良さそうです。

リプロダクトと正規品の違い

エッグチェアを毎日のように見ている家具ショップの方や
実際に使っている方でないと、ぱっと見分けるのは難しいでしょう。

価格も5万円ぐらいから、正規品と変わらない100万円ぐらいまでピンキリです。

しかもさまざまなメーカーが製造しているので、品質にばらつきがあります。

10年以上毎日正規品を見ていると、不意にリプロダクト品をみてもすぐ分かるようになりました。

やはりあのフォルムを製品化するのは、相当技術力が必要だと実感しています。

しかし最近の技術力は上がってきており、パッと見ただけではリプロダクトと分からないモノも。数えきれないぐらいたくさんあるので一見の価値はあります。

下記リンクでたくさん見ることができます。見るべきはフォルムがいかに正規品に近いかです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回の記事では、エッグチェアを10年以上使ってみた経験からのレビューを解説しました。

エッグチェアの座り心地は60年以上前にデザインされたものとは思えないぐらいよく、まだそのデザインもいまだに新しく感じます。

デザインが素晴らしいだけではなく、くつろぐための設計になっており、身体だけでなく心もリラックスできる時間を過ごすことができるでしょう。

どんどん価格は上がってきていますが、同時にリセールバリューも高くなってくるので、筆者はデザイン家具は投資の一種として捉えています。

よいモノに囲まれて過ごし、もし不要になったら誰かに譲る。(よいモノほど、飽きず不要にならないのですが…)

自分が欲しい!と思えるモノに囲まれて日々生活できるならそれだけで人生の質が上がり楽しく過ごせます。

よいモノを長く使おう。

少しでもこの記事が役に立てたなら幸いです。

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そんなときの選択肢として、レンタルするという方法もあります。エッグチェアは現在取り扱いはありませんが、同じフリッツハンセン社のセブンチェアの取り扱いがあります。

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