自宅に屋上テラスってあった方がいい?最初はいいけどすぐに飽きて使わなくなるのでは?
一般家庭に屋上テラスは必要なのか不要なのか、屋上テラス付きの賃貸マンションに、3年住んでいる筆者が解説します。
屋上テラスには否定的な人の方が多い印象ですが、筆者は3年経っても休日でテラスに上がらない日はないぐらい、活用しています。
この記事を読むことで、屋上テラスのメリットとデメリットや自分が屋上テラスを楽しめるかが、分かります。
また、屋上テラス付きの家に憧れはあるけど、家族や友人に反対されている人のお役に立てると思います。
屋上テラスが気になっている人、転勤等で新しい家を探している人、新築を建てる人、是非読んでみてください。
そもそも屋上テラスとは?
屋上テラスとは、ベランダやバルコニーと違い、主に下記のことを言います。
住宅の建築構造で屋外へ張り出した部分は、屋根のある「ベランダ」と屋根のない「バルコニー」があります。
通常「テラス」とは、1階のリビングから同じ高さで屋外へ張り出した屋根のない部分を指しますが、アウトドアリビングや庭園などに利用する屋上スペースを「屋上テラス」と呼んでいます。
「ルーフバルコニー」は屋上とは限らず、階下の屋根部分がバルコニーになっているものを指し、マンションなどに多く見られます。
屋上テラスのメリット5つ
筆者は屋上テラス付きの賃貸マンションに住んで3年経つのですが、この物件で良かったと今も思っています。
そう思うメリット5点を解説します。
自宅にいながら外の空気を満喫できる
近年はコロナ禍という特殊な状況ということもあり、家の中に外があるということに、余計にありがたみを感じています。特に外出自粛をしていた頃は、気分転換に休日はほとんど屋上テラスにいました。
他にも気候の良い時は食事をしたり、ヨガマットをひいてストレッチをしたりしていました。
屋上テラスがなければ、わざわざ外出して実行しようと思わないことができます。
屋上テラスはアウトドア気分が味わえる
夜、照明をつけてお酒を飲んだりすると、キャンプ気分になります。
立地にもよりますが、屋上テラスだと庭と違って虫がこないので快適です。
また周りを壁で囲わなければ、気持ち良い風を感じることも。
期間は限られますが、マットをひいて寝袋で寝るなんてこともできます。家にいて気分次第で寝室はキャンプ気分。そんなことが気軽にできるので、アウトドア好きな人にはたまらない魅力です。
屋上テラスはペットが喜ぶ
屋上テラスが楽しいのは、人間だけではありません。
ペットにとっても魅力的な空間です。十分な注意は必要ですが、リードなしで一緒にくつろぐことができます。
ペットにとっても外は家の中より緊張が伴う場所ですが、屋上テラスなら安心して日向ぼっこをしたりします。
屋上テラスのリモートワークは最高!
コロナ禍でリモートワークが始まった人もいるかと思います。
数年前まで会社に行かなくても働くことのできる職種なんて、ほんの一握りでした。そのころに比べるとリモートワークの比率は一気に上がりました。
とはいえ、リモートワークができる職種でも大多数はワーケーションなんてできず、自宅で勤務ではないでしょうか。
守秘義務の問題で、自宅以外のネットワークを禁止されていたり、カフェ等での業務もできなかったり。
そういった状況の中、屋上テラスがあると、そこで在宅勤務をする選択肢ができます。
天候や日差しの影響を受けやすいので、ずっとというわけにはいきませんが、仕事にワクワクさが加わること間違いなしです。
屋上テラスで在宅勤務。想像しただけでもワクワクしませんか。
屋上テラスは全方位見渡せる
屋上テラスは、戸建でも見晴らしは比較的良いことが多いです。遠くの花火大会でもみることができたり、都内だとスカイツリーや東京タワーが見える家も多いのではないでしょうか。
ブルーインパルスの展示飛行の時は、日頃屋上テラスに全く出ていない家でもほとんどの人が出て見ていました。
マンションの高層階だと、一方向しか見えないことが多いのですが、屋上テラスだと全方位見渡せるので音は聞こえるのに…なんてことがなくなります。
屋上テラスのデメリット5つ
屋上テラスの良いところばかりを解説してきましたが、やはりデメリットもあります。
また人によっては受け付けない人もいると思いますので、デメリットも読んでみてください。
大勢で騒ぐのには向いていない
屋上テラスでやりたいこととなると、バーベキューなんて人が多そうです。
しかし、家族単位ならまだしも大勢で騒ぐのには向いていません。
なぜなら屋上テラスは基本的に周りをさえぎる建物が少ないので、騒音が遠くまで伝わりやすいです。
あまり大騒ぎをしていると、ご近所トラブルにも発展しかねません。
また賃貸だと火気厳禁ルールがある場合もありますので、入居前にしっかり確認しておきましょう。
プライバシーは守りにくい
よっぽど高層階にある屋上テラス以外は、まわりから丸見えです。
特に高い壁を設けていなければなおさらです。でも高い壁が四方にあると、もはやそれは部屋です。空を見上げれば開放感はありますが、ずっと上を見ているわけにも行かないので。
ですので、他人の視線をかなり気にする人には向いていません。
でも、よく考えてみてください。屋上テラスで仮にヨガをやったりくつろいで寝転んでいたりすることを見られても、他人はなんとも思いません。
思ったとしても、あぁ あの人また屋上テラスにいるなぁ。ぐらいでしょう。気にしたら負けです。
自宅ならコストアップになる
戸建で屋上テラスをつくる場合、100万から300万ぐらいは追加で予算アップします。
また雨漏りリスクもあるので、定期的なメンテナンスや、雨漏りしないための特殊な加工工事が発生する場合もあります。
ですので、ご自身が本当に屋上テラスを楽しめるのかどうかはしっかり見極める必要があります。
落下の危険がある 人、物
特に小さなお子さまがいらっしゃる家庭では、壁なしの屋上テラスはオススメできません。
子どもは、大人になると想像できないことを時にはやってしまうのでリスクがあります。
また屋上テラスには基本的に物を置くことはオススメしません。それなりに重量のあるものでも、台風が来る時には必ず撤去が必要になります。
上がれる日が意外と少ない
これは住んでいる地域にもよりますが、特に北の地域だとなかなか活用できる日が少ないかもしれません。
屋上テラスは、ひらたく言ってしまえば「外」なので、暑い日はともかく寒い日にはなかなか上がろうと思えないでしょう。
また、どの地域でも夏の暑い昼間に、屋上テラスに出ることもあまりないかと思います。日焼けしたい人にとっては天国かもしれませんが。
1年で考えると12−2月はあまり上がる気がしない、3−6月は天気が良ければ最高!、7−9月は朝や夕方がいい、10−11月は天気が良ければ最高!といったところでしょうか。
使わなくなる屋上テラスの特長3つ
高い外壁のある屋上テラス
開放感を空にのみ向かって求めるのか、周囲を見渡すことに求めるのかで、迷われれる方もいるかもしれません。
その場合、空も周囲も求めるべきだと考えます。
プライベートを重視して周囲に高い壁を張り巡らせてしまったら。そこはただの暑かったり寒かったりする部屋です。
ずっと空を見続けながらすごせません。
筆者が屋上テラスで過ごしているとき、たまに遠くに同志がいます。それは必ずと言っていいほど、周りに開放感のある屋上テラスです。
高い壁ある屋上テラスで、楽しんでいる人はまだこの3年みたことがありません。多数の戸建には屋上テラスが付いているのに。
くつろげない屋上テラス
上記の高い壁に囲まれた屋上テラスにも通じるところですが、くつろげない屋上テラスは後々活用されなくなる可能性が高いです。
基本的に、部屋と違った開放感や気分転換に使う場所なので、それがくつろげないならわざわざ屋上に上がる手間はかけられません。
そのためには机と椅子の組み合わせよりは、ウッドデッキ等で地べたに座るのがオススメです。ただ外という特性上汚れてしまうので敷物は必要です。
庭がある戸建
屋上テラスは非常に魅力的ですが、整備されたそこそこ広い庭のある戸建では、屋上テラスより快適かもしれません。
虫がいない、開放感がある等では屋上テラスに魅力がありますが、その場所へのアクセスで考えると庭は有利です。
また、目的がバーベキューであれば準備の面において庭の方が便利なことが多いです。
快適な庭を確保できる戸建であれば、あえて屋上テラスを作る必要はないかもしれません。
屋上テラスを体験してみる。屋上テラスのあるカフェの本
川口葉子さんの本ですが、非常に魅力的です。
屋上があるカフェを紹介してくれているのですが、屋上好きとしては行ってみたいところばかりです。
ただもう廃盤になっており、情報も古いので今や無きカフェもところどころ。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
はっきり言って屋上テラスをずっと楽しめる人はごくわずかだと思います。
筆者は頻繁に屋上テラスを活用しておりますが、まわりのマンションや戸建にも屋上テラスがついている建物は非常に多いにも関わらず、9割以上の人が使っていません。
屋上テラスのデメリットを踏まえた上での心地よさは、人を選ぶかもしれません。
しかし、そのデメリットをデメリットと思わない人にとっては、人生を変えるほどの魅力があると思います。特に賃貸で迷っているなら、家賃が多少上がろうともオススメします。
全ての屋上テラス好きの方へ。
屋上テラス好きな人のために。デザイナーズマンションについても解説しています。
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