突然ですが、あなたは家計簿をつけているでしょうか。
下記の調べでは20〜50代の会社員462人のうち約半数が、家計簿をつけているとのことです。
会社員のうちほぼ半数は世帯内の誰かが家計簿をつけていた。この割合は、未婚・既婚の別や子どもの有無によってもほぼ変化がなかった。
参考:東証マネ部!
特に若い人はそんなにつけているイメージではなかったので、少し驚きでした。
筆者の昔は、毎年1回年末に通帳記入をして、昨年の貯金額と比べるだけ。
あれ?今年はマイナスだったな。とか今年は100万増えた。とかかなりざっくりでしたが、きちんと家計簿をつけるようになって、家計簿は支出最適化に欠かせないことを知りました。
元々、年に1度しか管理をしていなかった筆者がやっているので、世の中の家計簿よりかなりシンプルかもしれませんが、これでもだいぶ見えてきたことがあります。
それでは家計簿をつけた方が良い理由3つを解説します。FIREを目指す人も、定年まで働く人にも大切なことなので、是非最後まで読んで見てください。
この記事が、あなたの支出最適化に役立ちますように。
理由①年間の支出を把握することで、FIREできる貯金額が分かるから
家計簿を1年間つけると、年間支出額が分かります。
年間支出額を知ることがなぜ大事かというと、仮に家庭の年間支出が350万だった場合、単純計算すると貯金が7000万円あれば、20年暮らすことができるといった計画が立てやすくなるからです。
自分の年間支出がわからないことには、いつFIRE(経済的自立を伴う早期退職)できるかなんて計算のしようがありません。
年間が無理でも、まず月の支出は把握しておくべきです。
極端に言えば、貯金が2000万円でも年間支出が100万円なら、20年間暮らせるので45歳でFIREできる可能性が大きく高まります。
※実際には年金や健康保険の支払いとか、さまざまなハードルあり。
FIREを目指していないとしても、老後資金が足りるかどうかの計算にも役立つでしょう。
例えば65歳から年金で年間240万入ってくるけど、快適に暮らすには300万必要だから、年間60万円✖️30年分(95歳まで)の1800万は老後資金として必要だな。といったように。
今の年間支出を把握することで、だいたいどれぐらいの支出なら、自分が快適に過ごせるのかがわかってきます。
まずは自分の年間支出を把握することから始めましょう。
理由②年間の支出を把握できれば、どの項目に着手すればよいか分かるから
まず1年、項目を分けて家計簿をつけてみると、どの項目にお金がかかっているのかが一目瞭然で分かります。
最初は特に節約とかを考えず、ただつけるだけで良いと思います。その金額が、あなたの自然な年間支出です。
記載する項目は手間にならないように、ある程度大雑把に分けます。
仮にお子様がいる場合、子どもに関する支出は1項目だけで記入してもいいかもしれません。この項目は、子供が独立したときから基本的には不要になるので、年間支出が把握しやすくなります。
例えばペットの急な手術とか、突発的なことは起こり得ます。しかし、1年で平均するとだいたいどの年も何らかのことがあり、支出は平均的になってきます。
項目建てができたら、その中で年間支出に影響の大きいものから着手していきましょう。※実例は後述します。
理由③支出に迷うときの判断の指標になるから
上記の項目建てができていれば、だいたい年間でどれぐらいその項目で支出があるのかが、見えてきます。
その上で、目標を設定した場合に、今日のこの支出は正しいのかを判断する指標ができます。
例えば年間の服飾代の年間予算を20万円としていた場合。
1月スタートで10月ぐらいまでに色々と15万円使っており、新しいコートが欲しくなった。しかしそのコートは10万円する。
その時に、10万円もするコートは本当に必要なのか?予算内の5万円のコートではダメなのかと考える指標ができます。
もしくはどうしても必要なら、他の項目で5円万削ることができるか、それだけの価値を見出せるかとか。こういった基準ができると、欲しいかどうかだけで判断することを避けられます。
欲しいかどうかだけが判断基準になると、どうしても購入する一択になりがちなので、最初は辛いかもしれませんが、もう15万円もあれもこれも買ったなぁとか、振り返ることでも少し物欲が落ち着くという効果もあります。
家計簿をつける際の注意点
家計簿の項目は何を設定したら良いのか
家庭によって違ってくるかと思いますが、筆者は下記の項目で分けています。
- 外食費
- 食費(自宅で食べるものはこちら)
- 日用品費
- 服飾費
- 美容費(化粧品、散髪代等)
- 交際費(飲み代やご祝儀等)
- 医療費
- 教育費(本代、美術館入館料ほか)
- 光熱費(水道、ガス、電気代)
- 交通費(ガソリン代、電車代)
- 通信費(携帯、wifi)
- 住居費(家賃)
- ペット費(ペットにかかる金額全て)
- 駐車場代
- 保険
- 夫婦趣味代(それぞれのお小遣いの中で)
- 旅行
- その他
羅列すると多く感じますが、これでももっと分けたほうがいいのかなという感じです。
その中で、年間支出に影響を与えている項目をチェックして、支出最適化ができないか見ています。
ラインとしては年間10万円以上かかっているものをピックアップして、無駄がないか確認。
去年、手をつけたうちの一つが、光熱費です。その中でも電気代は電気会社を変更するだけで、何のストレスも違和感もなく2020年の光熱費177,192円が136,062円と約4万円の節約ができました。
光熱費4万円の節約は電気代が下がったのみで、ガス、水道代は変わりませんでした。ということはほぼ同じ生活をしながら節約ができたと言えます。
詳しくはこちらの記事に記載しています。
家計簿管理にはまずレシートをもらうことから始めよう
とにかくレシートをもらう癖をつけることが大切です。
どうしても毎回メモはできないし、記憶も曖昧になります。しかし買い物をすれば、普通はレシートがもらえます。このレシートをとって置いて、1日の終わりや週末に打ち込むだけです。大した時間はかかりません。
家計簿管理にはPayPay等、バーコード決済がオススメ
そして支払いは極力現金を避けることも大切です。
なぜなら、現金以外は履歴が残るからです。特にPayPay等のQR決済だとその場で履歴が見れるので、お金の管理は非常にやりやすいです。
カードも良いですが、支払いの請求までに時間がかかり、QR決済よりは家計簿の打ち込みに、やや使い勝手が悪いです。
これと上述のレシート管理のダブルチェックであれば、ほぼモレなく打ち込めるので、家計簿をつけ始めたけれどモレが多くて使い物にならないなんてことがなくなります。
またQR決済はポイントも貯まるし、そのポイントが付与されたらそのままチャージ分としてすぐに使えるので、入出金の管理もしやすいです。
PayPayを1年間使ってみて、どれぐらいポイント分がお得になるのかは、こちらの記事をどうぞ。
どうしても抜けは発生するもの。予備金として毎月1万円計上しよう
家計簿をつけていて意味がないとやめてしまうことの理由として、計算が合わないからということがあります。
完全に合わせることは正直難しいです。一人暮らしならまだしも家族がいるとなおさらです。
ですので、完全にきっちり合わせる必要はないと考えます。それよりも続けることが大切です。
ただ、マイナスとなることは避けたいため筆者は、毎月1万円を予備費として計上しています。これだけ計上していたら、モレ分はカバーできているはず。
収支の違いがマイナスになるのが嫌いな人は、やってみると良いでしょう。
家計簿は何につけるのか。アプリがオススメ。
一昔前はノートで家計簿をつけるのが普通でしたね。
筆者の親はいまだにノートでつけています。
しかしノートだと常に持ち歩かないし、いちいち開くのが面倒。
ですので、筆者は下記のアプリを使っています。
他にも色々なアプリがあると思いますので、自分に合った
アプリを探してみてください。
筆者がなぜこのアプリなのかというと、一元管理できるからです。
カード払いや、現金払いを分けることができたり様々な機能があるアプリもありますが、このアプリはとにかくいくら入ってきて、いくら出て行ったかのみの記載になるのでややこしくないです。
またスマホのアプリということで、外出先でも、電車に乗ったときや使った時にすぐ記帳できます。
余計な課金がなく、課金するとしても1回買い切りなので無料でも十分に使えますが、購入もオススメです。
課金すると「バックアップ機能」や「検索機能」が使えるようになるので、PCと連動させたい人はこのバックアップ機能が役に立ちますし、過去の購入金額やかかった経費をすぐに見つけたい人は検索機能も便利です。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は家計簿をつける大切さについて書きました。
家計簿をつけることで、年間支出額を把握することができ、年間支出額を把握することで、支出の最適化に手をつけやすくなります。
また浪費家にとっても、今どれぐらい使っているかがわかることで、この買い物は本当に必要なのかの判断の指標になります。
そんなに手間はかかりません。
少しでも気になった方は是非やってみてください。
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